2017年09月26日

ハネギ取り付けに駆けつけ。

9月26日(火)天気はれ

あっという間にお彼岸も終わってしまい、
各地の彼岸花ばかりを眺めて済ませてしまった。
取材に追われて墓参りにも行っていないが、
毎年この季節になると、母が亡くなる前の数週間を思い出す。
実家の近くへススキの穂を採りに行った夕暮れが、
母が実家にいる姿を見た最後になってしまった。
奇しくも、今年は十五夜が10月4日、母の命日だという。
早いもので、あれから丸15年。
でも何年経っても、母の死は私の中で大きな大きなマイナスで、
もう少し長生きしてくれていたらと悔やまれてならない。
15年かけてゆっくりと認知症が進んでいった父・ヒロシ。
せめて少しでも状況が良くなるよう、
自分にできることをひたすら探し続けている。


●9月24日(日)
先週末はまことに残念ながら、
土日ともに取材が入ってしまって足場建てに参加できず。
丸太が組み上がった足場やぐらに、
今回こそハネギやヒゴグルマを設置するという、
足場建ての一番盛り上がるところ(絵的にも労力的にも)なのに、
写真を撮りに行けないことが超悔やまれる。
活動日だった日曜は、午前に1件、午後に1件と千葉市内でハシゴ取材ゆえ、
終わり次第そではくにヨーゼフで駆けつけて、
仕上がった「完成図」だけでも撮影に行こうと思っていた。

午前の取材を終えて、袖ケ浦で作業中のメンバーの昼休みを狙ってY野さんに電話。
「今、どんな感じですか? もうハネギついちゃいましたか?」
と午前にハネギ、午後にヒゴグルマくらい設置するだろうと予想していたが、
「いや実は午前中は後ろ筋交いを付け替えてた」とY野さん。
あっ…先週末は鶴岡先生が留守だったから、
もしかして我々、「やっちまったか?」と蒼白になる。
いわゆる「着物の襟の合わせと一緒」だという筋交いのクロスが逆だったか?
と思いあたってしまうのが悲しい(涙)。
しかしそうではなく、主柱の前につけるべき筋交いを、
主柱の後ろにつけてしまって、ハネギがつけられなかったというのだ。
(写真は正しい位置に付け替えたあとのもの。)
解説図ミニ.jpg

もー、何のために模型製作を何年も続けているというのか(爆)。
つーことは、やっぱり完成後に誰がにもらってもらうのではなく、
自宅に常備して、日頃から見て触れて確認しなきゃいけないということか。

足場の解体や組み立て作業自体、めったにできないものなので、
回数をこなすこともままならぬ。
掘削している時期は、毎日足場で過ごしていても、
意外に丸太の前後やら位置やらは頭に入っていない。
はーもう、困ったもんだよ。

そんなわけで、そではくの「水のふるさと」では、
筋交いの付け替えで午前中が終わってしまい、
午後、Y野さん、T田さん、T山さんが天空に上がり、
無事にハネギを取り付けることに成功。
がんばりましたミニ.jpg

つきましたミニ.jpg

私は運良く午後の取材が14時台に終わったので、
皆さんの後片付けに間に合わないのを承知でヨーゼフを駆る。
そではくに到着したのは15時40分。
ハネギがついた足場はすでに道具も撤収され、
誰もいない静かな「水のふるさと」で一眼レフのシャッターを押す。
完成(ハネギまで♡)ミニ.jpg

南側からミニ.jpg

西側アップミニ.jpg

東側アップミニ.jpg

ロープミニ.jpg

幸い、久々にメンバーの皆さんが作業中に写メを撮ってくれたので、
「ちばとぴ!チャンネル」やFacebookの更新にも困らない。
アイコン.jpg

残るは折り畳んでブルーシートに収納されているヒゴグルマを、
足場の中心で広げ、上横丸太の上にシャフトを乗っければ、
晴れて鶴岡方式の足場やぐらが完成となる。
シャフトずぼっミニ.jpg

しかし足場が完成したらしたで、問題は山積みだ。
「水のふるさと」のポンプが壊れてしまい、
掘削作業に欠かせない井戸水が使えなくなっている。
修理には約40万円かかり、今年度の予算では直せないため、
来年度以降にならないと、現場に水がない状態があと半年続くことになる。
ネバミズを作れないと掘削は1mたりとも不可能なので、
100mくらい離れた博物館脇の屋外水栓からホースをつないで、
水道の水を使うことになってしまう。
ホースも買わなきゃいけないし、水道代も相当かかるはず。
あと、ネバミズを作る粘土も採取できないので、
今後は購入し続けないと掘削がかなわないことになる。
そんな予算、つけてもらえるのか袖ケ浦市に。
どんだけ茨の道が広がっているんだ、この先。

取り急ぎ、大多喜の県立中央博物館分館(大多喜城)から、
上総掘りの模型を1つ貸してほしいと依頼が来ている。
先生の模型は小物(ネバダルとか)が紛失しまくっているから、
そういうのも整えてから運んでもらわねばならない。

11月には竹取り、竹ヒゴ製作も控えている。
JICAさんだって見学に来るだろう。

つくづく、普通に上総掘りを掘れる恵まれた環境というのは、
そうそう簡単に与えてはもらえないのだなぁと悲しくなる。
久留里や椎の森の現場で掘っていた頃、
「水のふるさと」で鉄管を取られずに順調に掘れていた頃、
なんて平和で幸せな日々だったのかと浦島太郎な気分だ。
世の中のお金にも時間にも、人手にも限りがあるのはわかっている。
文化庁が重要無形民俗文化財に指定してくれたって、
民俗技術をボランティアだけで守ろうってんだから容易くはないわな。

せめてもの、せめてものという一心で、
メンバー募集に血道を上げるしかない。めげちゃダメ。
posted by 絵と文屋 at 11:23| Comment(0) | 足場・縄掛け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月22日

雨にも負けず、足場建て!

9月22日(金)
秋の行楽シーズンともなると、
さまざまな地域のイベントがめじろ押しになり、
勤務先の土日取材が情け容赦なくバカスカ入ってくる。
明日は稲刈り取材、明後日は街頭キャンペーンと講演会のハシゴだ。
井戸活動を皆勤賞というわけにはなかなかいかない。
体はひとつだし車も1台しかないからね…。


●9月16日(土)
氣志團万博でいつになく若者で溢れかえっていた袖ケ浦。
万葉植物園の彼岸花も見事に満開となり、
大型台風が接近しているその雨やみを縫って、
足場建て2日目!
万葉植物園の彼岸花.jpg

前回は後ろ筋交いまでで終わっていたので、
今週はその続きから…。
縄とばった.jpg

まずは、前回から1週間の間にゆがんでしまった足場を、
4本の柱が地面と垂直に、まっすぐになるよう修整に血道を上げる。
あちこち直す.jpg

あっちを直せばこっちが傾き、水平器フル活用でバランスを取る。
ロープを使って、みんなでよいしょと引っ張ったり。
なにせ、もともと西側にある上池に向かって地面が傾斜しているので、
まっすぐ固定させるのは結構難しいのだ。
ロープで引っ張る.jpg

続いて、前筋交いを取り付ける。
そして前筋交い.jpg

荒縄は、丸太の細い部分用なら4ひろで十分かな。
荒縄準備.jpg

横丸太の長すぎる部分をカットすると、ヒノキのかぐわしい香りが。
高級木材を使うと、癒やされるわ〜(笑)。
檜丸太の切り口.jpg

高所は長いハシゴ(お隣の根形公民館からレンタル)がないと作業できず、
やたらに直せないということで、番線と荒縄のW使いで固定しとく。
高所は番線.jpg

足場を組むための足場をどこに組むか…その準備に予想外に時間がかかり。
足場の足場.jpg

それでもようやく、16本全ての丸太が組み上がり、
残った予備の丸太をプレハブ倉庫へ収納しておく。
余った丸太.jpg

掘削が始まったら使うであろう掘り鉄管やスイコを取り出しやすく整理しておく。
プレハブに収納.jpg

そして7mの孟宗竹を2本組み合わせて、ハネギを製作する。
太い方と細い方をセットにして、ロープで結束してバネにするのだ。
ハネギ結束.jpg

結わき方.jpg

孟宗竹の端.jpg

下になるハネギのセンターからロープを垂らし、シュモクを取り付け、
それが井戸孔の中の掘り鉄管へとつながっていく。
計って計って.jpg

ハネギの結束を仕上げ、あとは次回に天空に持ち上げて取り付ける。
今週はここまで!
今週はここまで.jpg

博物館が特注で作ってくれて、T田さんが加工しといてくれた看板を設置。
良い子は勝手に足場に登ったりしないでね♡
看板つけました.jpg

次週、3日目でハネギとヒゴグルマを設置できるのだろうか。
ともに、かなりの力仕事。人数は多ければ多いほどいいのだが…。
残念ながら私は仕事が入ってしまい、活動に参加できないことが決まっている。
写真を撮りまくりたかったのだが、このブログの過去記事で散々紹介してるしな(汗)。
幸い、予報では好天に恵まれそう。
仕事が終わったら、夕暮れの「水のふるさと」に駆けつけるか。
posted by 絵と文屋 at 15:49| Comment(0) | 足場・縄掛け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

満を持したわ足場建て!

9月13日(水)天気はれ

ノビルが可憐な花を咲かせている。
のびる450.jpg

ヒガンバナも、すくすくと茎を伸ばしている。
重陽の節句はカラッと爽やかな好天となり、
ようやく、ようやく足場建てに着手できたので早速、活動報告。
全身図450.jpg

●9月9日(土)
荒縄の掛け替えだけなら結構ひんぱんにやるんだけんが、
丸太を全て新しくし、井戸孔も新規となると、
つまりちゃんとした足場建て作業自体がものすごーく久々なので、
写真の枚数がデラックスになっております(笑)。
赤い矢印が、これまで掘っていた井戸孔(に、塩ビの蓋)。
さらち450.jpg

ちなみにFacebookの方は、動画もアップしてありますぜ!
今回は足場建て初参加というメンバーもいるので、
鶴岡先生やY野さんのレクチャーを挟みながら、
図面を確認しながらの作業となり、スピードアップはちと困難…。
レクチャー450.jpg

鶴岡方式の丸太は、本数の少なさでダントツ。
解体しやすく、運搬しやすく、組み立てやすい=余分な資材を使わない。
合計16本を、親方から見て東か南向きに立てる。
これは仏壇や神棚と一緒だ。
だから足場板の上で掘削していると、朝は左から、夕方は右から日が差す。
図面450.jpg

井戸孔を北西に約2mずらすので、まずはそこを基点に柱の位置決め。
丸太の穴用図面450.jpg

井戸孔を基点に、親方が両腕を伸ばして、左右の主柱に下げた道具に手が届くように設計されている。
位置決め450.jpg

まずは4本の柱を立てるところからスタート。
深さ50cmの穴を、ダブルスコップで掘る。
Wスコップ450.jpg

みんなで力を合わせて7mのヒノキ丸太を立てる。
主柱を立てる450.jpg

柱、立ちましたー!
井戸孔の両サイドが主柱、親方から見てヒゴグルマの向こうにあるのが前柱になる。
主柱立った450.jpg

笑顔450.jpg

続いて下横丸太。荒縄でしっかり固定していく。
なんと今回は、昔ながらの荒縄オンリー。
つまり番線なし!
下横丸太ついた斜めから450.jpg

横丸太は、水平が命!
水平器450.jpg

鶴岡先生の荒縄プレイ!
下横丸太・鶴岡先生450.jpg

垂直部分はこんな感じ。
垂直の荒縄450.jpg

で、仮の足場用の横丸太を追加して、
ヒゴグルマを乗せる上横丸太を取り付ける。
このままだと、パタンと左右どちらかに倒れる危険があるので、
とりあえず仮の筋交いで左右のブレを抑える。
仮の筋交い450.jpg

仮筋交い2本ついた450.jpg

丸太の交差、斜め部分はぐるぐる巻いてギュッと横切る感じ。
斜めはぐるぐる450.jpg

斜めの荒縄450.jpg

そして正規の筋交い、左側と右側に、クロスさせて2本ずつ。
これで前後のブレがなくなる。
上横丸太〜左右の筋交い450.jpg

左右の筋交いついた450.jpg

この辺から、Y野さんの天空プレイが炸裂。
言っときますが、Y野さんは今年で八十路。
上横丸太上の天450.jpg

天空正面から450.jpg

午後になって、足場建て初体験のメンバーがいることもあって、
これ以上の作業を続けることが限界に(汗)。
とりあえず、ある程度組んでおかないと来週までお預けもできないので、
主柱に交差する後ろ筋交いのみ、2本キッチリ取り付けて、
この日の作業をどうにか終えることができた。
あとは来週450.jpg

農家のY田さんも欠席だったし、私もわりと上までよじ登って頑張ったが、
慣れないメンバー少人数で丸太を取り回すのは、やっぱりハード。
やっぱり日々の筋トレ、ジョギング、ウォーキングは必要だなぁ。
高所で自分の体を支えながら縄を巻くには、インナーマッスルが求められる。
でも綺麗に皮をむいてあるピッカピカな、
立派なヒノキ丸太を組み上げられたことには感謝したい。
腐ってない丸太を使えるだけでもありがたいってもんよ。

本来は半日で十分に仕上げられる作業なんだけど、
あと前筋交いとハネギと足場板とヒゴグルマ、そして口樋を取り付けなければ。
この状態で放置するのは本当に不本意なので、
2週連続でやってしまいたいけど、またしても台風が関東に向かっている…。
こもれび450.jpg
posted by 絵と文屋 at 20:34| Comment(0) | 足場・縄掛け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする