2018年05月04日

掘削再開〜Say Year! もっとミラクルデイ

5月4日(金)天気はれ

連休後半はお天気が回復。
鯉のぼりにまみれた里山をヨーゼフは走る。
飛び石で取材が入ってしまってはいるけど、
コタツ撤去はじめ冬支度の解体(笑)が進み、
ずっとためといた雑事がどんどん片付いている。

明日は井戸掘り。
そして、先週の活動報告をするにあたり、
「掘り始めましたー!」と言える奇跡の1日を、
井戸の神様、ありがとう。

連休中、ほぼ毎日、1時間くらいランニング。
めでたく「掘削中」に入ったからして、
体力のコンディションを土日の井戸掘りに向けて仕上げてく、
って、何のアスリートなんだろう私ら(笑)。
あの頃みたいだ。
中学、高校の6年間、部活のためだけに学校へ行ってた頃。
放課後の午後3〜4時頃が1日のうちで一番大事な時間で、
自分のベストコンディションの時間帯だったっけ。

本当はそうやって、毎日掘れたらいいんだけど、
残念ながら大人になっちゃったからね。
だけど「掘削中」なこと自体が、ミラクルだからね。


●4月29日(日)
メーリングリストの活動報告より。
「参加者:鶴岡先生、巌根のYさん、蔵波のFさん、藤代さん、茂原のKさん、埼玉のIさん夫妻、市原のT
作業内容
午前
万葉植物園の小川から、足場やぐらまでの水引作業

前回、ホースの詰まり?から、水を得ることができなかった無念の現場。
すぐ掘りたいのに.jpeg

今週は、袖ケ浦市から発電機を借りてきて、
以前使っていた井戸用のポンプをつなげて、
ホースの中に水を吹き入れて、詰まりをとろうという作戦。
発電機は試運転チェック済みというので、安心して作動させてみた。
が、しかし。
一難去ってまた一難。
何かの罰ゲームなのかこれ?
バババババ、と大きな作動音はしているのに、
発電機の電圧が上がらないのだ。
ポンプにつないでも、全く水を吸い上げない。
ポンプは壊れてない?.jpg

念のため、博物館の荷解き室前にいったん戻り、
普通の電源からポンプを動かしてみると、
勢いよく水を噴き出した。
ポンプは正常。こいつには罪はないらしい。
となると、発電機の異常か。
トリセツをググってみたが、型が古くてネット上に出てこず。

「こりゃ、延長コードで引っ張って引っ張って、つなげるしかないか」
万葉植物園の小川の端の、ホースの取水口まで、
100mはないかもしれないが数十mはある。
博物館の延長コード(ドラム)では足りず、隣接する公民館から2個借りてきて、
それでもまだ届かないので、ありったけの延長コードをつなぎまくって、
何とかポンプとホースにつなげることに成功。
そして一気に水を吹き込んだら、あっさりと開通!
結局、延長コードで.jpg

無事に、足場やぐらの井戸孔のネバ水溜めへと、
豊富な水量を確保することができた。
出たー!.jpg

ここからようやく、ネバ水を作ることができるようになって、
ネバをはって延長コードとポンプを片付けたら、もうお昼。

午後、晴れて掘削開始。
掘り鉄管が、ひっさびさに井戸孔へと降ろされた。
井戸孔に鉄管.jpg

5mの、体験用の短い鉄管。
サキワのノミは一文字だ。
サキワは一文字.jpg

実際の掘削を始めて体験するメンバーが何人もいるから、
5mであっても上げ下ろしは一苦労だ。
5mとはいえ.jpg

それでも、Iさんの奥さんまで女子掘り♡頑張ってくれた。
女子も♡.jpg

ハネギ中央から降ろしたヒモに、
鶴岡先生が作った荒縄のストッパーをかけて、
バネの力を利用して、ひたすら鉄管を突き下ろす。
通常の掘削のようにシュモクをつけられないから、
なかなかの重労働だ。
歌でも歌えば.jpg

通常の掘削は1人でシュモクを握ることがほとんどだけど、
掘り鉄管は重いので2人1組で。
リズムを合わせなきゃいけないから、
鶴岡先生は「歌でも歌って調子を合わせれば」と。
実際にはとても歌どころではない(汗)。

あんまりよくない粘土の残りを使い切ってしまおうキャンペーンにつき、
かなり濃厚なネバ水を入れて掘っているせいかな?
ネバ水.jpg

コシタから粘土.jpg

鉄管の中に泥が詰まってしまい、コシタの動きが悪く、
何度か鉄管を地上に降ろして横にして、水を注いで詰まりをとって。
粘土が詰まった.jpg

この、0mからの掘削、掘り始めしか味わえないのが、
掘り手の顔のすぐそばで鉄管の中身が「がぽん、がぽん」と音を立てること。
コシタがもうちょっとちゃんとしてたら、
「欽ちゃんの仮装大賞」の審査で、
ポッ…ポポポポポポポッ!とランプが点灯していく時の音と酷似(笑)。
つまり掘り屑、泥水が鉄管の中をどんどん上に上がってきて、
最後は窓から泥が出てしまい、掘り手が泥を被ってしまう。
ただ、今回はコシタが開いたまま下がらないことがあったようで、
そこまで盛大に音を立ててはくれず。
頭から泥を被った人は誰もいなかった。
私も鉄管が下がってきてから、
ひざのあたりに泥水がばしゃっとかかったくらい。

午後からの半日だけで、掘り鉄管の半分くらいまでは下がった。
足場板で印をつけたところからは、約1.5m。
Tさんが計量カップなど持参して、測ってくれた粘土の比重は1.12程度。」


何せ、掘り鉄管の窓が地上に出っぱなしなので、
足場板の上も、私たちも、盛大に泥をかぶりまくった。
これ、ちゃんと竹ヒゴにシュモクで掘ってたら、
こんなに泥だらけにはなりませんので(汗)。
みんなで泥だらけ.jpg

ああ、心地よい疲れとともに家路につく、この平安たるや。
普通に掘削作業ができるだけで、なぜこんなに倖せなのか。くらいの勢い。
結局、掘れさえすれば収まるのか、私の気持ちって(爆)。
いや、刻々と濃厚になっていく緑の中で、
みんなで力を合わせて井戸を掘るこのフィールドワークの尊さよ。
チームワークで土木。どうして、こんなに充実感?
この時間だ。
こういう時間を過ごすために、私は上総掘りを続けてきた。
それ以外のもろもろが、どんなにしんどくても、
これで帳消しにできる。
ひめじょおん足場縦.jpg
posted by 絵と文屋 at 22:43| Comment(0) | 掘削作業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月03日

We can't starting over

5月3日(木)天気雨のち晴れ

朝は雨が降ってて、終日風が強く、
大洗濯はちとためらう大型連休後半スタート。
午後から、父に面会で姉と合流。
それから姉と二人で実家の草取りもろもろ。
植木に水やりして、枯れきってしまった枝葉を片付けて。
父が3つも完備していた植木鋏が重くって、
手のひらが筋肉痛になりつつ、お隣との境目の雑草・雑木を伐採。
姉とは断続的に衝突したり断絶したりしてきたが、
こうしてお互いしか頼れない状況で、
姉妹として力を合わせ得意分野を生かして協力し、
一緒に体や頭を使って作業をしていると、
そこはやっぱり長い付き合いなので、チームワーク育める。

同じことは、井戸掘りでも大いに言えるわけで。
ここ2年にわたって挽回作業が続いたせいで、
まともな井戸の掘削ができていなかったこともあるんだけど、
やっぱり私って骨の髄まで「掘削原理主義者」なのね。
「順調に掘れてない」状況そのものがストレスだし、
井戸掘りという稀有な体験、メンバーみんなで力を合わせて、
一緒に汗かいて重いもの持ち上げて、はるか数十m地下の内視鏡手術、
ああ今日もみんな頑張ったね、という心地よい疲れ、
そういう喜びって他に替えがたいものだったりするのよね。
ブルーカラーのガテン系や、団体スポーツやってる人ならわかると思う。
快晴.jpeg


逆に言えば、ただただシンプルに「掘れてない」状況が長引くと、
そりゃあもう脳内ブーイングすごいのよ。
4月15日に起工式だけ済んでしまって、
さあ次回からいよいよ掘削再開だ!と意気込んでいた私が、
掘り始めまで至れなかったガッカリ度といったら。
白い花.jpeg



●4月21日(土)
メーリングリストの活動報告より。
「参加者:鶴岡先生、巌根のYさん、蔵波のFさん、藤代さん、埼玉のKさん、茂原のKさん、市原のT、(テルナイト Hさん)
作業内容
午前
1.ネバ水に関する講演と議論
ベントナイト解説.jpeg

(1)山粘土の購入方法に関する報告(埼玉のKさん)
山粘土みほん.jpeg

(2)ベントナイト泥水の使用法に関する講演(テルナイト Hさん)
(3)山粘土泥水とベントナイト泥水の比較、それぞれの利用価値に係る議論
レジュメ.jpeg

メモメモ.jpeg

午後
さぁ、いよいよ掘削開始か?!
つつじ.jpeg

1.万葉植物園の小川から井戸元へのホースによる水引き作業
バルブにテープ.jpeg

(1)以前、ホースを通して流れていた水が止まってしまった。
ちょろちょろしか出ず、これでは作業にならない。
ちょろちょろ.jpeg

このため再度、水引きを試みたが、導通せず。
マジ困るんですけど.jpeg

そもそも、ホースに水が全く吸われていかないのだ。
だめだ、吸ってない.jpeg

何か詰まっているのか? 届く限りの番線を入れてみたが、途中で動かず、詰まりも取れず。
番線つっこんでみた.jpeg

水がなければネバ水を作れず、井戸は掘れない。
困った.jpeg

よって掘削開始は次回に持ち越し。
肩すかし。空振り三振。勇み足。
長靴のそばに.jpeg

【連絡】
1.博物館にて、ベントナイト(粘土)を購入する旨、連絡を受ける。
2.次回に持ち越した水引き作業に使用する発電機を、博物館を通して、借用する旨、連絡を受ける。」



要は、今日こそ掘削開始!という心持ちになっていたというのに、
まんまと、結局掘り始められなかったということだ。
ガッカリだよ。
木漏れ日.jpeg

しかも、上総掘りと本来関係のない水利作業に終始した。
電気ポンプが壊れていて、予算がなくて直してもらえないばっかりに、
こんなことに時間を取られて右往左往。
休みの日に作業着着て、何しにここまで来てんだか。
粘土もなきゃ水すら用意できない。
神様、私たち、なんか悪いことしましたか。
ミュージアム・フェスティバルの一般掘削体験に、
本当に間に合うのか?!
そりゃあ私はせっかちかもしれない。
だけど、いつまでこんなことやってんだ?という、
やるせなさと情けなさでいっぱいだ。
白つつじ.jpeg

と、グダグダな感情を吐露してもラチ開かん。
発電機とポンプで、次週に掘り始められればそれでいいのだ。
なんかまた妨害されるんじゃなかろうか、と思ってしまう悲しさ。
今度は何されるんだ? 私たち。
にゃん.jpeg

上総掘りを邪魔して、何かプラスになる人たちがいるんだろうか。
誰か、本当のことを教えてほしい。
足場はぼかし.jpeg
posted by 絵と文屋 at 23:05| Comment(0) | 掘削作業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月02日

師匠の七つ道具

5月2日(水)天気はれくもり雨

連休真っ只中。
冬物一掃、大洗濯&片付けもの大作戦は続く。

さて、去る4月8日の活動終了後、鶴岡先生宅へ訪問。
会では、メンバーそろいの法被を注文することになり、
先生だけが持っている昔ながらの法被の写メを撮るべく、
久々にお邪魔する。
法被見本.jpg

背中は竹の井桁、前襟には2色で上総掘り、のはずが、
「上総堀」というお堀になってしまっている誤植が残念(汗)。
これを見本に、紺地の法被を作って、ミュージアム・フェスティバルで着たい。

先生の家には、さまざまな上総掘り関連の書籍が届く。
この日、届いていたのは君津市からのもの。
小学生用のテキストで、漫画でわかりやすく水について解説されている。
君津市の子ども用テキスト.jpg

テキスト中身.jpg

で、新たに入ったメンバーが、
上総掘りに使う道具を自分でも買いそろえたいから、
先生がどういうものを使っているか知りたい、というので、
ついでに先生の道具袋の中身を見せてもらった。
この日、作業(竹ヒゴ製作)に必要なものが入っていたわけで、
掘削が始まればまたそれに必要な道具も加わる。
先生の道具一覧.jpg

まずはセン。桶屋さんが多い地域でないと、なかなか売ってない。
鍛冶屋さんに注文して作ってもらわないと入手は難しい。
センサイズ.jpg

そして竹ノコギリ。
竹ノコギリサイズ.jpg

両刃のナタ。
竹ヒゴを四つ割りにするには、このくらいの薄さがぴったり。
ナタサイズ.jpg

さらにカクゲンノウ。これも普通には売っていない。
カクゲンノウサイズ.jpg

先生は、丸(楕円に近い)ゲンノウをサンダで削って、
カクゲンノウを自作する。
竹ヒゴにヒゴ輪をつけはずしする際、
真四角のゲンノウが大活躍する。
カクゲンノウにする丸ゲンノウ.jpg

おまけ。先生自作の、竹の靴べら。
売り物だったらすごい値段がつくのでは?!
先生自作の靴べら.jpg

職人にとって道具は自分の手足も同然、
大事に手作りし、大事に手入れし、長く大切に使うもの。
柄の部分が飴色に、研がれた刃が鈍色に、
美しい道具たちが、上総掘りの掘削を手助けしてくれる。
posted by 絵と文屋 at 17:11| Comment(0) | 座学・会議・井戸巡り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする